歩くと痛い!足の痺れや痛みは脊柱管狭窄症かも!?
このようなお悩みはありませんか?
- 歩くとすぐに足がしびれる
- 5分〜10分歩くと足がだるくなって休憩が必要
- 頻繁に休憩しないと歩けない
- 歩くとももの裏がピリピリする
- 足がうずく
脊柱管狭窄症とは?
脊柱管狭窄症とは、脊柱管が狭まり、狭窄(きょうさく)して神経を圧迫することで起こる疾患です。
背骨(脊椎)は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なってできています。一つ一つの椎骨には穴(椎孔:ついこう)が空いており、1本の管のようになっています。これを脊柱管といい、その中には脊髄とそれに続く馬尾(ばび)神経があります。
しかし、加齢などの影響で椎間板や腰椎が変形・変性し、脊柱管が狭まると、その中を通っている馬尾神経が圧迫されます。馬尾神経は、腰や足の神経をコントロールしている神経です。圧迫されると神経の働きが阻害され、足に痛みやしびれが起きたり、動かしにくくなり、転倒しやすくなります。
脊柱管狭窄症の原因
脊柱管の狭窄は、加齢性の変化で、椎間板の変性や骨の変形、靱帯の緩みなどが原因になります。また、ごく稀に生まれつき脊柱管が狭いために発症するケースもあります。一般的に、腰椎椎間板ヘルニアは若い世代に多く、腰部脊柱管狭窄症は40歳以上の中高年が発症しやすいとされています。ただ、下肢の血栓性静脈炎、動脈硬化症といった血流障害でも同様の症状が出ます。
先天的要因
生まれながらに脊柱管が狭い場合(=先天性狭窄)や、思春期に身長が伸びるのと同じで脊柱管も思春期に広くなっていきますが、広くならない場合(発育性の狭窄)で年齢的には30~40歳が多いとされています。ケースとしては多くない要因です。
後天的要因
ほとんどの方がこちらの後天的要因により脊柱管狭窄症を発症します。加齢によりクッションである椎間板が潰れ、背骨がグラグラと動揺してしまうことで背骨が変形したり、骨のトンネル(脊柱管)の中の靭帯が太くなった結果、狭窄を起こします。年齢的には40歳以上から始まり、平均年齢は60歳以上と高齢の方に多く見られます。
脊柱管狭窄症の症状
歩行時の下肢のしびれ、足のもつれが特徴的です。この疾患では、腰痛はそれほど強くありません。背筋を伸ばして立ったり歩いたりすると、脊柱管が狭まり、馬尾神経がさらに圧迫されるため、下肢のしびれ、足のもつれなどが生じます。200〜300m歩いただけでもこのような症状が出るので、長い距離を続けて歩くのが困難になります。
間欠性破行
脊柱管狭窄症は、歩行中に足のしびれやもつれが出現しても、しばらく前かがみになって休むと、症状が治まり、また歩けるようになることが特徴です。このように歩行と休息を繰り返す状態、または歩行時にふくらはぎなど下肢の筋肉に痛みやしびれが出現し、歩き続けることができない状態を「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」といいます。
間欠性跛行の原因は神経性と血管性の2種類が考えられます。脊柱管狭窄症の場合は神経性になります。動脈硬化症などの疾患でも同様の間欠性破行の症状が出現します。
特に、朝や寒い季節に症状が出やすいという特徴があります。脊柱管狭窄症が進行し、重症化すると、仰向けになっても足のしびれがあり、身体を横にして背中を丸めないと眠れなくなるほか、排尿・排便障害が起きる場合もあります。
脊柱管狭窄症の種類
また、骨のトンネル(脊柱管)の狭くなる部位によって神経痛の症状が異なります。神経痛は主に以下の3つのタイプに分けられます。
神経根型
脊髄から分岐した神経根が圧迫されるタイプでは、片足のお尻や下肢に痛みやしびれを感じる症状が多くなります。
馬尾型
脊髄の中心部である馬尾神経を圧迫するタイプです。症状としては、両足のしびれやだるさ、異常感覚等が挙げられます。悪化した場合には排尿・排便障害も出現します。
混合型
神経根型・馬尾型の両方の症状がみられるタイプです。
脊柱管狭窄症の対処方法
脊柱管狭窄症の治療方法は保存的療法、外科的手術、椎間板治療の大きく3つに分かれます。椎椎間板ヘルニアのように自然に治癒することがないため、筋力低下や高齢になるにつれて進行しやすい病気です。また、排尿障害(尿漏れや尿の排出困難)、排便障害、痛みで歩けなくなる場合や日常生活に大きく支障がある場合は手術による治療が推奨されます。
重度の場合以外は基本的に、保存療法(手術をせず、薬やリハビリで対応する)が選択されます。適度な歩行習慣を確立することや、腰の負担を減らすために体幹筋(腹筋や広背筋、臀筋群:お尻の筋肉)を鍛える運動を行います。
日常生活での注意点
身体を冷やさないことや、長時間同じ姿勢を取ること、重いものを持つことは控えましょう。背中を反らしたり、腰をひねったり、重いものを持ち上げるなど腰に負担がかかる動作や姿勢を避けることで腰への負担を減らすことができます。しかし、長時間安静にした状態も腰にとっては好ましい状態ではないため、適度にウォーキングやストレッチをすることで身体の柔軟性を維持しておくことも大切です。
つらい脊柱管狭窄症への施術
当院では、首から足首の関節の調整など、痛みのない施術方法で全身の歪みを整えることで、今までマッサージだけでは改善されなかった症状に対して根本改善を目指した施術を行っていきます。
人間の背骨には交感神経・副交感神経が通っています。背骨の歪みにより、交感神経や副交感神経のバランスが悪くなり自律神経の乱れが生じます。
背骨や骨盤の歪みを中心に関節を整えることで自律神経のバランスを整え、安定させます。また日常生活や食事におけるアドバイスをすることで根本的な改善を目指します。
どんな症状も、生活習慣の改善(規則正しい生活リズム、適度な運動習慣の確立、自分に合ったストレス解消法を見つけることなど)と食事の栄養バランスを整えることはとても重要なファクターで、根本的な治療を行っていくためには欠かせません。
私共は患者様とのコミュニケーションを第一に考えています。一緒に相談しながら改善していきましょう!