原因不明の頭痛・腰痛は”自律神経”が原因かも？

このようなお悩みはありませんか？

1. 病院に行っても改善しない頭痛や腰痛がある
2. ストレスを感じると頭や腰が痛くなる
3. 原因不明で長く続く頭痛や腰痛に悩まされている
4. 自律神経が乱れていると言われたが、どう改善すればよいのか分からない

頭痛や腰痛の原因は”原因不明”？

頭痛や腰痛の原因として、骨折や筋肉の使いすぎなど明確なものもありますが、原因不明なものもあります。その中でも最も多いのが、自律神経の乱れによる頭痛や腰痛です。

自律神経の乱れとは？

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」という2種類の神経があります。通常であれば2種類の神経が上手くバランスを保っている状態ですが、どちらか一方の神経が優位になってしまう状態を「自律神経の乱れ」と呼びます。自律神経が乱れる原因は、次のようなことがあげられます。

精神的なストレス

ストレスがあると、交感神経が優位になって身体が興奮や緊張した状態になります。仕事や人間関係などの精神的なストレスが蓄積されると、交感神経が優位な状態がつづくことで自律神経が乱れてしまいます。

環境の変化によるストレス

引越しや転職、新学期など生活環境に変化が生じれば、身体はストレスを感じるようになります。結果、交感神経が優位になることで自律神経が乱れ、自律神経失調症が発症することがあります。

生活のリズムの乱れ

通常であれば、夜や睡眠時には副交感神経が優位になることでリラックスした状態になります。

しかし、夜更かしや寝不足、強いストレスなど生活リズムに乱れがあると、交感神経が優位な状態が続き、自律神経が乱れやすくなります。

ストレス耐性が弱い

頼みごとを断れない方や、気持ちの切り替えが上手くできない方など、プレッシャーに弱く、几帳面で不安を感じやすい性格の場合、感情のコントロールがうまくできない場合は自律神経が乱れやすい傾向にあります。些細なことでもストレスを感じ、交感神経が優位になることが増えるため自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経と腰痛の関係

腰痛は多くの人が経験したことがある症状だと思います。重いものを持ったり、腰に負担がかかる姿勢をとったり、または、長時間のデスクワークや猫背などで腰痛は起こりやすくなります。しかし、特に心当たりもなく、原因もよくわからず慢性的な腰痛に悩まされるケースもあります。

その原因の一つとして、「自律神経の乱れ」が考えられます。ストレスやイライラ、緊張などが続くことによって交感神経が優位にはたらき、血管が収縮して血流が悪くなります。

通常は、夕方から夜にかけて副交感神経が優位になり、リラックスすることで身体を休めますが、常に緊張した状態が続いてしまうと全身の血管が収縮し続けます。その結果、血流が滞り、腰や頭など、全身のあらゆる箇所に痛みを引き起こすことがあります。

自律神経の乱れは、肩こり、全身のだるさなど、さまざまな不快な症状を引き起こす可能性があります。　

自律神経性頭痛（TACs：Trigeminal autonomic cephalalgias）とは？

腰痛だけではなく、自律神経は全身の血管の収縮や弛緩も司っているため、頭痛にも大きく関係しています。自律神経の乱れで起きやすい頭痛としては、三叉神経・自律神経性頭痛（TACs：タックス）があります。タックスは、目の奥や目の周りが強烈に痛む「顔面痛」と涙や鼻水が出るなどの「自律神経症状」が同時に起こることを特徴とした頭痛の総称です。

自律神経による頭痛の特徴

TACsに分類される頭痛は、短時間の発作で片側にだけ現れることが多いとされています。主に顔面や頭部の感覚をつかさどる三叉神経が活発になり、その過剰な興奮により副交感神経系が活性化されることによって、

• 鼻水や鼻づまり
• 眼球結膜の充血（赤くなる）
• 涙が出る
• まぶたが腫れる・下がる
• 瞳孔が縮む
• おでこや顔から汗が出る

といった自律神経症状があらわれるとされています。

自律神経性頭痛に含まれる頭痛の種類

TACsには、

1. 群発頭痛
2. 発作性片側頭痛
3. 短時間持続性片側神経痛様頭痛発作
4. 持続性片側頭痛

の４つの頭痛があります。

群発頭痛

群発頭痛は、20～40代の男性に多い頭痛です。一度発症すると、1～2ヶ月にわたり、ほとんど毎日起こります。この頭痛発作が起こっている期間を群発期と呼び、群発期と群発期の間の発作が起こらない期間（寛解期という）は数ヶ月から数年続きます。

群発期ではほぼ同じ時間帯に自律神経症状を伴う頭痛が起こり、目の奥や頭の片側が15分～180分間強烈に痛みます。目の奥がえぐられるような痛みと表現したり、じっとしていられず、転げまわる人もいるほど痛むことで知られています。

発作性片側頭痛

目の奥、または頭の片側が激しく痛む自律神経症状を伴う頭痛が起こります。痛みや症状は群発頭痛と似ていますが、発作の持続時間は2～30分間と群発頭痛よりも短く、また1日に数回以上発作が起こります。男性よりも女性に多く認められるところも群発頭痛とは異なります。

短時間持続性 片側神経痛様 頭痛発作

中等度～重度の頭痛発作が数秒～数分間、1日に1回以上起こります。頭痛は頭の片側に起こり、痛む方の目から涙が出たり、充血を伴います。頭痛に流涙と充血の両方を伴う場合と、どちらか1つを伴うだけの場合があります。

目の奥や側頭部あたりが痛み、その痛みには単発性の刺痛（刺すようにズキっとする）・多発性の刺痛（刺すようにズキズキズキズキする）・鋸歯状（ずっと痛い状態に刺すような痛みが加わる）の3つのパターンがあります。鋸歯状パターンでは、10分間持続するように発作が長くなることがあります。

刺すような痛みであり、三叉神経痛と似た症状ですが、流涙や充血などの自律神経症状を伴うことが特徴です。SUNCTやSUNAでもひげ剃りや歯みがきなどの刺激によって頭痛が誘発されることがあります。

持続性片側頭痛

頭の片側に激しい痛みが生じ、痛む方の目の充血や流涙、鼻づまり・鼻水など症状がみられます。「持続性」と言われるように、頭痛の持続時間が長く、1日中続く痛みが3ヶ月を超えて発症します。

光をまぶしく感じる「光過敏」や、音を不快に感じる「音過敏」など片頭痛でみられる症状が、持続性片側頭痛でもみられることがあります。

これらの頭痛の症状がある場合、自律神経も大きく関係しているので、生活習慣を改善することも大きな効果があります。

自律神経の乱れによる頭痛や腰痛の施術