症例1

患者さん 50代 女性 専業主婦

症状 坐骨神経痛

家庭菜園が好きなYさん。学生時代はバレーボールの強豪校に入り、20代前半までプレーし続けていたYさん。学生時代に坐骨神経痛と診断され腰の痛みと左足の太ももの痺れに悩まされていました。バレーボールをしなくなってからは少し腰の痛みや痺れは和らいだが、最近また症状が強くなってきた。

3年前から右膝関節に腫れが出てきて痛むようになった。階段の上り下りが辛くなり最近腫れも痛みもひどくなってきた。痛みがなく日常生活がおくれて家庭菜園が出来るようにしたい!

初診・検査

腰部周囲の筋肉に張りがありましたが、それよりも腰椎に歪みや骨盤の左右の歪みがひどく殿部の筋肉(梨状筋)の張りが強かったです。SLRテストも+でした。
右膝関節は腫れと熱感があり、特に内側部が強く、太ももの筋肉も内側部を中心に張りがでていました。関節の変形は認められなかった。

痛みの原因:腰椎・骨盤の歪み 右膝関節 半月板 内転筋郡

1回目 痛みの強さ 100%→90%

腰(腰方形筋・梨状筋)や膝関節周囲の筋肉(大腿四頭筋・腓腹筋)を緩め下半身の筋肉のバランスを調整しました。そして歪みの矯正はまずは下からということで骨盤の歪みを痛みのない矯正で整えました。右膝関節の調整も行いました。施術後は下肢の重だるさはなくなりましたが、まだ痺れ感や痛みが残っていました。日常生活での動きに関してアドバイスをさせていただきました。

2回目 痛みの強さ 90%→80%

前回より腰周囲の筋肉の状態は良くなり、膝関節の腫れや熱感も少なくなっていましたが、まだ残っている状態です。
今回は骨盤の歪みと梨状筋の調整をしました。右膝関節は内転筋を中心に筋肉を緩め、関節の調整をしました。
施術後は太ももの痺れ感が減少し、スムーズに立ち上がることができました。
夜の寝方についてYさんから質問がありましたが腰に痛みがない寝方なら大丈夫ですよとアドバイスさせて頂きました。

3回目〜5回目 痛みの強さ 80%→50%

腰の痛みがほとんどなくなりました。Yさんの院内の動きもスムーズになっていました。膝の熱感は無くなりましたが、まだ腫れは残っている状態です。まだ痺れ感は残っていますが、以前より痺れの範囲が狭くなっていました。
腰に関しては筋肉の調整はしなくても良くなり、特に腰椎の歪みを中心に矯正を行いました。梨状筋の硬さが残っていたのでそこの部分も調整しました。
右膝関節も引き続き内転筋や関節の調整を行いました。

6回目〜8回目 痛み強さ 50%→30%

痺れ感は強さも範囲も減少し、あと殿部だけ痺れが残る状態になりました。骨盤の歪みは安定していますが、腰椎の歪みが残っていたので調整をしました。
右膝関節も腫れ、熱感はほとんどなくなりましたが半月板の痛みはまだあったので関節を調整し、くれぐれも正座や膝を曲げる動きには注意してもらうようにしました。

9回目 痛みの強さ 40%→20%

Yさんから「先生、庭仕事をやったらちょっと腰が痛くなっちゃいました」と聞かされました。以前より動けるので動きたい気持ちもわかりますが、まだ注意は必要です。腰部の筋肉に張りが出ていたので調整しました。骨盤や腰椎が安定しているので、筋肉の張りをとれば痛みも早めに減少します。右膝関節の状態は痛みが減少していますがまだ少し痛む程度でした。引き続きふくらはぎと太もものストレッチをするように確認しました。

10回目 痛みの強さ 20%→0%

腰椎の痛みと太ももの痺れ感はなくなり、右膝関節もスムーズに階段の上り下りができるようになったと嬉しい報告を受けました。症状はなくなりましたが、Yさんから「せっかくよくなったのにまたあの痛みが出るのがイヤだから」ということで定期的にメンテナンスをさせて頂くことになりました。

まとめ

今回のように腰や膝の症状がある方は多くいます。特にどちらかだけが痛くなってもかばう動きがでると、もう一方も痛みがでることがあります。
なので同時に調整していくことと、もう一つは足首の動きや状態も注意が必要です。特に下肢の症状では必ず足首の状態も常に確認します。立位時で最後に体重が乗るのが足首の関節です。なので腰だけ、膝だけ施術するのではなく全体的なバランスも必要になります。

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